IT技術の中でも、とりわけVR技術の進化はすさまじいと言える。仮想の世界をリアル体験できるVR技術は、今では家庭用ゲーム機や施設のアトラクション、動画・映像など、さまざまな分野で広く使われるようになった。VRが広まりはじめたのは2016年頃なので、耳にしたことがある人も多いだろう。近年では、ドーム内に設置された映像を配信するVR観戦や、災害・訓練用に提供されている避難体験VRのほか、不動産の内覧、手術のシュミレーションが行える「SpectoVive」というVRの活用など、あらゆる業界で導入されている。
IT業界で活躍するなら、これから需要が高まるとされているVRエンジニアの職種がおすすめだ。とは言え、他のエンジニア職と比べるとまだまだ新しい分野の職業なので、明確な平均年収は開示されていない。求人募集で多い年収は、550万円~600万円ほどだ。第一線でVRクリエイターとして活躍している人で1,000万円~1,500万円ほどの年収を得ている。高額な年収を得るにはスキルが必要だが、今後はVRのさらなる普及とともに確実にVRエンジニアの求人数は増えていき、自然と平均年収もアップしていくことだろう。
年収アップが見込めると、現職でITエンジニアやプランナーとして活躍している人たちの転職も増えてくるかもしれない。「VR関連の仕事に挑戦してみたい」とキャリアチェンジを考えるエンジニアもいるだろう。VR領域の技術は新しい分野であるため、現段階では未経験からでもチャレンジしやすいと言われている。エンジニアとして新たな分野で挑戦するなら、VR領域の未来の市場規模が大きくなるタイミングがベストかもしれない。