携帯電話は、今や子供からお年寄りにまで普及している生活必需品だ。ITの進歩があったからこそ、今のようなスマートに持ち歩ける形に進化できたと言える。
初めて携帯電話が世に出た時は、ショルダーバックのように抱えて持ち運び、重い上に場所をとっていた。通信も上手くいかない不便な代物だったのだ。しかしIT技術の進歩に伴い中身の縮小が施され、通信技術も改変された。2000年台には、多種多様な携帯電話が登場した。その機種の多さと日本独自の技術も相まって海外とは違った携帯電話の誕生にもつながり、今日のガラパゴスケータイと言われるまでになった。
さらにIT技術が進歩し、物理部分をどんどん縮小していくことで、薄いにもかかわらず高性能な携帯電話が誕生した。今で言うスマートフォンと呼ばれるものだ。しかし、このスマホも、最初は便利なものではなかった。最初の頃は、他の機種との互換性が悪かったり、サービスが行き届かなかったり、突然ブラックアウトしてしまったりと、課題は山積みだったのだ。しかしITの進歩はどんどん進み、防水機能や外部通信機など、様々な機能を搭載しつつ、より操作性に優れた物が生まれた。パソコンにしてみても持ち運びやすいものが開発されたり、携帯から得られた知識で、ドンドンと新しい物が生まれている。
現在は、物理的に触ることで操作する携帯だが、これから先、音声で細かい操作まで行えたり、立体ホログラムをその場に写してそれこそパソコンのように扱えたりするような研究も行われている。SFだと侮っていた時代が、もう目の前に広がっているのだ。こうしたことから、携帯はIT界の出世頭と言えるだろう。